最近、断捨離とか、シンプルな部屋とか、片付けの話題にあふれていますね。
本屋に行けばその種の本が店頭を飾り、テレビではゴミ屋敷の部屋をすっきりきれいに片付ける、という番組を良く見ます。
この震災以来、私も少し考えるようになりました。
今まで物に溢れて生活していましたが、いざとなったら物を持っては逃げられない。
地震や津波で被害にあわれた方は、全てを失ってしまった。
本当に大事なものはなんだろう。
それまでタンスに囲まれて寝ていましたが、地震への備えもあり、タンスはすべて移動しました。その他も不要な家具は整理し、結婚以来たまった本も半分くらいに処分しました。
キッチンも上の棚は軽いもの、重いものは下の棚へ移動し、普段使わない食器も片付けました。
しかし、断捨離
断=入ってくる要らない物を断つ
捨=家にずっとある要らない物を捨てる
離=物への執着から離れる
という考えにはなかなか迫っていけないでいます。
子供の頃は物がない時代に育っているので、どこか「もったいない」から抜け出せないでいること、それと、これが間違いらしいのですが、いつか使うかもしれない、という強迫観念につきまとわれています。まだまだ物への執着があります。
とりあえず使わないものは物置へ、と移動していたら、物置は物に支配されるようになってしまいました。
長い間使わないものは捨てようと思うものの、
その「捨てる」ということが、膨大なエネルギーを要する、ということがわかりました。
断捨離を実行すると、生き方までもが変わるといいます。
多分、人間から余計なものがそぎ落とされ、心までもが変わるのでしょう。
その境地にはなかなかたどりつけそうにないですが、
本当に心ときめく物だけに囲まれて生活したい、という思いはあります。
これからも少しづつではありますが物と向き合いよく考えていきたいと思っています。
TAMA