先日読んだ本です。
「グレートジャーニー」とは、700万年かけて世界中に移動して行った人類の旅路のことをいいます。
我々、人類の祖先は、アフリカに生まれ、そこからヨーロッパへ、アジアへと散っていったといいます。
アジアに向かった人々は、更にベーリング海峡を渡り(たぶん、その頃は繋がっていたのでしょう)、北アメリカに到達します。
その後、またおそろしいほどに長い年月を経て、南アメリカにたどりつきます。南米の南の端に住む人々は、我々と同じアジア系だそうです。写真を見ると、私達と同じ顔の部類。。。まさしく祖先を同じくするに違いありません。
なんともロマンにあふれた感じがしませんか?
筆者はもともと法学部卒だったのですが、分化人類学でアマゾンの原住民を訪ねるうち、その原住民の人々に何かお返しがしたい、と医学部に入り、医者になったという、すごい人です。
筆者は、その冒険から、植村直己賞も受賞しているのですが、単なる冒険家ではなくて、文化人類学者なので、どんどん原住民の中に入っていきます。
気に入ったら、半年でもそこに住み着き、その現地の人々との交流を深めていきます。読んでいると、「文明」を持たない人間がいかに文明に染まっていくか、その過程がよくわかります。
過酷な自然に立ち向かい、自分自らの足で、カヌーで、自転車で、人類がたどったグレートジャーニーを、逆まわりで旅する筆者の話をわくわくしながら読みました
これは、まだ1巻。まだまだ続きます。今2巻まででています。
TAMA
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