先日、日本三景の一つ、仙台松島に行ってきました。塩釜から松島まで遊覧船に乗ったのですが、船が出港した途端にたくさんの鳥が船を追いかけてきました。
この鳥にやる餌を船の売店で売っていました。鳥はこの餌をもらいたくて、船の周りを飛んでいたのです。その餌はなんと、かっぱえびせん!えびせんに群がる鳥! にはびっくりしました。
ところで。この鳥はなんでしょうか?
ウミネコ? カモメ? 船内のガイドさんによると、ウミネコだそうです。カモメはもっぱら魚を食べるので寄ってこない。ガツガツしているのはウミネコらしいのです。
調べてみると、ウミネコもカモメも同じチドリ目カモメ科カモメ属。色もほとんど同じです。私にはウミネコかカモメかさっぱりわかりませんでした。ただ見分ける方法があるらしいのです。それは顔がかわいいのがカモメ、目つきが鋭く嘴が太いのがウミネコだそうです。
8年前に松島を訪れたことがありました。震災も津波もなかった平穏なそのとき、確かにあった島の洞が、3.11の地震ですっかり崩壊してなくなっていました。
松島に人が住んでいる島があって、津波の被害をまともに受けたそうです。津波が島を超えていったとか。家も財産も流されたけれども、昔からの言い伝えを守り、高台の小学校に避難したため、一人の死者もださなかったそうです。
沖の無数の島々を襲ったときは12mだった津波が、松島の陸に到達したときは2mになっていたといいます。島が緩衝材となって津波の勢いを弱め、自然の防波堤の役を果たしたのです。
松尾芭蕉の頃から景勝地であり、日本人の心のふるさとであった松島、これからもたぶんずっとそうあり続けるのだろうな、という気がします。
これからも、ウミネコは餌を求めて観光船の後をついていくのでしょうね。
TAMA