こんにちは!
秋も深まり各地は、美しい紅葉の季節ですね。
私たちも、社員旅行で北九州へ行ってきました。
そこで見学ツアーのルートとして、旧伊藤伝右衛門邸を訪問しました。
伊藤伝右衛門という人は、明治から大正、昭和にかけて、貧しい魚売りの行商から筑豊の炭鉱王とまで呼ばれるまでになった人です。
そうは言っても、昔の大金持ちぐらいにしか思わない人が多いのではないでしょうか。
でもついこの間まで放送されていたNHKの朝ドラに「花子とアン」というのがありましたよね。
ドラマの中で嘉納伝助という人物が登場するのですが、花子の親友、葉山蓮子と結婚し、当時一大スキャンダルを繰り広げるという事件そのもののモデルとなった人物なのです。もちろん葉山蓮子という人も実在の人物で、燁子婦人(歌人:柳原白蓮)をモデルとしてしているのです。
このドラマを見たことがある人でしたら、ちょっと興味が湧くのではないでしょうか。
ドラマでは、伝右衛門について詳しく語られていませんが、この邸宅をみると彼の性格や美的感覚を知ることができます。
世間に見せつける派手々しさ求めるのではなく、内部の細かな美の技法にこだわり、京都から宮大工を呼んで当時の日本建築の粋を詰め込んだ建築美に、贅を尽くした豪邸でした。
その後、白蓮から公開絶縁状を叩き付けられた時も「末代まで一言の弁明も無用」と口を閉ざし、精力的に働き続けたことでも、世間でいう無学な成金ではなく、生まれながらにして多才で人間味のある人物ではなかったかと思われます。
外見や大きさではなく、素材や技法にこだわって作られた邸宅は、そこに住む人に対する最大級のおもてなしがこめられたものに感じられます。仕事においても「取り扱う商品の品質と利用者の立場に立った的確な対応」これにこだわることで、より大きなおもてなしを感じてもらえるようになると思います。
ソリューショングループ Y.M