先日、といっても半年前、4月の話なのですが
フジコ・ヘミングさんのコンサートに行きました。
何年か前一度コンサートに行ったことがあって今回は
二度目になります。
その間にフジコさん、なんと80歳を超えておられました。
年齢は非公表ですが、今年87歳になられるらしいです。
その年齢を感じさせない豊かな演奏に驚きました。
「フジコ・ヘミング 魂のピアニスト」これはそのフジコさんの自伝です。
子供時代は戦前、戦中、戦後なのですが
お母さんの厳しいピアノのレッスンに明け暮れます。
そして難民として渡ったベルリン留学
希望を見出したバーンズタインとの出会い
その中での聴力の喪失
天才と呼ばれる人は
その道の才能に恵まれているのでしょうが、
それにもましての努力がすごいです。
文庫本の真ん中あたりに
フジコさんの日記、絵、写真が35ページあまり載せられています。
その絵の楽しいこと!
ジャポニスム?的な女の人の絵、ヨーロピアンスタイルの女の人の絵、
お父さんが画家だけあって、絵もまたとても感性豊かで
すてきです。
フジコさんの人生からみると、私の人生なんて平々凡々
障害物なんて何もない、
見晴らしのよい原っぱで、
ちょっと石につまずいたくらいのもの、
・・・・です。
しっかりしなさいとカツをいれられました。
素敵に年を重ねていく人は、何時も感性がしなやかで若さを失っていません。
そして自分を磨く努力を怠らない。
改めて気づかされた本でした。
TAMA
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